ファスティングは、ご飯を食べないことでからだを休ませて、健康的にやせることができる人気のダイエットです。
ファスティング中はからだを整える過程で、「好転反応」と呼ばれる様々な体調の変化が起こります。
好転反応によって、強い眠気に襲われる人もいるんです。
- ファスティング中に眠たくて仕方がない・・・
- ファスティング中の眠気はどうすればいい?
- ファスティング後は睡眠時間が短くなった
今回はファスティングで眠くなる原因と対処方法を詳しく紹介します。
ファスティングは消化負担を減らす効果が
ファスティングはダイエットにも効果的ですが、胃腸を休ませることで体調を整える効果もあります。
人が生きていくためには食べ物を消化、吸収しなければいけません。
わたしたちの胃腸は食べ物を消化するために毎日休まずにせっせと働いています。
食べ物を消化するのは当たり前のことですが、実はからだにとって大きな負担になっているんです。
消化不良で体調不良に
食べ物には消化しやすい食べ物と、消化しにくい食べ物があります。
野菜や果物は消化しやすいですが、炭水化物やタンパク質は消化に時間がかかります。
特に肉や魚などの動物性タンパク質は消化に12~24時間の時間がかかるとても消化しにくい食べ物です。
消化しにくい食べ物ばかりを食べていると、食事をすべて消化する前に次の食事を食べることになります。
すると、どんどん消化が追い付かなくなるので、消化不良になってしまいます。
消化が追い付かなくなると腸内に未消化の食べ物が残ってしまい、悪玉菌が増えて腸内環境が悪化します。
そして代謝が落ちて体内に老廃物が溜まっていき、便秘やむくみなどの体調不良の原因となります。
ファスティングでからだを休ませる
ファスティングをすると、大きな負担のかかる「消化」から、からだを解放させてあげることができます。
すると、からだは今まで消化に使っていたエネルギーを代謝にまわすことができるようになるんです。
代謝が活性化すると、からだに溜まった老廃物や毒素をからだの外に出してきれいにしてくれます。
そして細胞が生まれ変わるので、肌がきれいになる美肌効果や美容効果があるんです。
この老廃物や毒尾をからだの外に出す「デトックス」の過程で「好転反応」が起こります。
人によっては好転反応で強い眠気に襲われる場合があります。
ファスティングで眠くなる理由
ファスティング中の強い眠気は、からだをデトックスする時に起こる「好転反応」の1つといわれています。
でも「好転反応」といわれてもよくわからないですよね。
なぜ眠たくなってしまうのでしょうか?
ファスティングにはリラックス効果がある
実は眠気はファスティングのリラックス効果によるものです。
意外かもしれませんが、人は空腹になるとリラックス効果のある「α波」が脳からでてくるようになります。
α波が分泌されると交感神経の働きが弱まり、副交感神経の働きが強くなりリラックスすることができます。
α波がでてくると、脳から快感ホルモンの「β-エンドルフィン」が分泌されます。
β-エンドルフィンは、マラソンでランナーズハイになる時も分泌される人を気持ちよくさせるホルモンです。
このβ-エンドルフィンには、ストレスを解消して、免疫力を強くする効果があります。
β-エンドルフィンのストレス解消効果、α波のリラックス効果が強く作用するので、ファスティング中は眠たくなります。
そのため普段ストレスを強く感じている人ほど、ファスティングで眠たくなりやすくなります。
眠気はどうする?
ファスティング中に眠気に襲われるのは自然なからだの反応です。
ファスティング中はエネルギーとして使うために、脂肪を燃焼してケトン体を作ります。
このケトン体が増えると、α波が多くでるようになります。
そのため、体内のケトン体が増えるファスティング2日目から眠気を感じやすくなります。
ファスティング中の強い眠気は何もしなくても次第に収まってきます。
ファスティング2~3日目をピークに眠気はなくなっていきますので安心してください。
しばらくすると睡眠時間が短くなる
ファスティングをしばらく続けていると、からだに活力が湧いてきて、今度は逆に睡眠時間が短くなっていきます。
消化に使われていたエネルギーは代謝に使われますが、デトックスが終わればエネルギーが余ります。
余ったエネルギーはからだの活動に使われるので長い時間活動できるようになります。
活動が活発になる理由はもう一つあります。
ファスティングをすると血液の中の老廃物をからだの外に排出するので、血液がサラサラになります。
ご飯を食べないので、消化のためにいつもは内臓に集中していた血液が全身を巡ることができます。
そのおかげで脳への血流も良くなり、脳の疲労回復が早くなります。
ハードな仕事をこなしている芸能人には少食な人が多いですが、食事を食べないことで逆に力が湧いてくるんですね。
芸能人のタモリさんが途中でバテないために、24時間テレビで一度も食べなかった、というのは有名な話です。
また空腹時にでるβ-エンドルフィンには集中力を高め、脳を活性化させる働きもあります。
ファスティング中は集中力が上がるので、いいアイデアが浮かぶことが多く、仕事の効率が高まります。
ファスティングで眠くなっても大丈夫
ファスティングで眠くなるのはからだの自然な反応なので、気にしなくても大丈夫です。
からだのデトックスが終われば、自然と眠気は収まってきますよ。
ファスティングで消化負担が少なくなると元気になって長時間活動できるようになります。
1日の時間を長く使うことができるようになるので、うまく活用するといいですよ。
集中力が上がるので趣味に没頭したり、本を読んだりするといいですよ。
ファステイングはダイエット効果も高いですし、健康にもいいですからおすすめのダイエットです。
ただしやり方を間違えると失敗してしまいます。
正しいやり方を知って賢くやせましょうね。