若い女性を中心に人気のダイエットが断食ダイエットです。
食事を食べないで短期間で体重を落とすことができるので、ダイエット効果が高いの特徴です。
芸能人やモデルなど、特に体型に気を使っている人がやっているので知っている人も多いですよね。
モデルのローラさんが定期的にやっているのが有名ですよね。
人気の断食ダイエットですが、初めてやる人は断食2~3日目に、頭痛がしたり気分が悪くなる場合があります。
- 断食をしたらなんだか気分が悪くなった・・・
- なんだか体に脱力感がある・・・
- 断食中に頭痛が起こったけど大丈夫かな・・・
体調が悪くなると不安に思うかもしれませんが、ほとんどの場合しばらくすれば治る症状なので安心してください。
じつはこれは「好転反応」と呼ばれる症状で、断食ではよくある体の反応なんです。
今回は断食で起こる好転反応と症状について、分かりやすく丁寧に紹介していきますね。
断食の好転反応はどうして起こる?
断食ダイエットは一定期間食べ物を食べないことで、やせることができるダイエット方法です。
短期間で大きく体重を減らすことができるので、人気のダイエット方法ですが、ただやせるだけではありません。
ダイエット効果だけではなく、健康アップにも大きな効果があるんです。
食べ物を食べないと、普段は食べ物の消化に使われている酵素を代謝に使うことで、代謝を上げることができます。
その結果、からだの細胞が生まれ変わり、傷ついた細胞を修復してくれます。
また、普段の食事で細胞に溜まった毒素をからだの外に排出してくれるので、からだの中がきれいになっていきます。
食べ物を消化することは、私たちが思っている以上に体の大きな負担になっています。
断食をすると消化の負担から体を休ませてあげることできるので、からだをメンテナンスしてきれいにすることができます。
断食は大掃除のようなもの
断食をすると、代謝が高まり体の中に溜まった毒素を体の外に出そうと体が働きかけます。
すると細胞が修復されたり再生される中で、細胞の中に溜まっていた毒素や老廃物が血液に一気に流れ出してきます。
このせいで一時的に体の調子が悪くなる「好転反応」が起こります。
断食はいわば大掃除のようなものです。
大掃除のときは、普段掃除しないような場所も積極的に掃除しようとしますよね。
箪笥の裏などの普段掃除していない部分には、ホコリが相当溜まっているはずです。
このホコリを取り除こうとして、箪笥を動かして掃除機や箒をかけると、部屋中にホコリが舞い上がって息苦しくなりますよね。
断食の好転反応も、大掃除でホコリが舞い上がるようなものです。
体の中をきれいにする過程で、体の中に溜まっていた毒素の影響がでるので、一時的に体の調子が悪くなるんです。
大掃除と同じように、毒素を体の外に排出した後は、体の中がきれいに生まれ変わってピカピカになります。
他には、エネルギー不足による低血糖で引き起こされる症状もあります。
好転反応はいつ起きる?
悪い部位に好転反応は起こる
断食をしたときに好転反応がでるかどうかは個人差があります。
好転反応の症状やその強弱も人によって変わります。
普段から食事を食べ過ぎていたり、農薬や添加物などの化学物質をたくさん食べている人ほど、好転反応は起こりやすく、症状も強くなります。
反対に、普段から食事に気を使っている人は好転反応が起こりません。
定期的に断食を繰り返している人は、体に溜まった毒素が少ないので好転反応は起こりにくくなっていきます。
そして好転反応は、その人の悪い部分や弱い部分に起こりやすくなります。
どの部分に反応が起こったかを知ることで、自分の弱い部分を知ることができますので、からだの状態を確かめる参考になります。
好転反応は2~3日目に起こる
好転反応は個人差はありますが、断食をして2~3日目に起こります。
わたしの経験だと、2日目に起こることが多いです。
理由は、断食で体の脂肪が燃焼されるのが2日目以降だからです。
断食をすると食べ物を口にしないので、糖質が足りなくなっていきます。
脳にとって糖質は必ず必要な栄養なので、糖質が体に入ってこなくなると、体に蓄えておいたグリコーゲンをブドウ糖にして利用します。
しかしグリコーゲンの貯蔵量は多くないので、およそ1日でなくなってしまいます。
すると次に体は、脂肪や筋肉を分解して糖に変化させます。
脂肪はもともと添加物や農薬などの化学物質を蓄えやすい性質があります。
そのため脂肪の燃焼が始まると、脂肪に蓄えられた化学物質が血液に溶け込んでしまい、体の不調が起こりやすくなります。
2日目以降は脂肪を燃焼してくれるのでダイエット効果が高まりますが、同時に好転反応が起こるんですね。
好転反応の6つの症状
断食中の好転反応は、人によって様々な症状が起こります。
断食によって起こる好転反応の症状と対処方法を具体的に紹介していきますね。
めまい
めまいは、普段から無意識に緊張をしていて、偏頭痛のある人に起こりやすい症状です。
断食をすると、リラックスした状態が続くので血管が拡張します。
すると、血管にできていた血栓が流れやすくなります。
この血栓が細い毛細血管に入ると、血栓が血管を塞いでしまうためめまいが起こります。
また、断食で血液がサラサラになる過程で血栓が溶け始めて流れ始めることで一時的に毛細血管を塞ぐことで起こるといわれています。
他にも血液がドロドロで、動脈硬化や脳梗塞の前兆があるような人に起こりやすいです。
めまいが起こったら、横になって安静にしていれば時間の経過とともに自然と良くなります。
血液の循環をよくするために水を1杯飲んで、からだを暖かくしておきましょう。
自然海塩をなめることで、血管に水分を集めることも即効性があります。
頭痛
頭痛もめまいと同じように血管が拡張することでおこります。
血液が拡張すると、発痛物質が流れ始め、神経に反応して起こります。
また数百人に1人くらいですが、血管が拡張されたときに神経が圧迫されて、痛みが起こる場合があります。
血液がドロドロになり、脳梗塞が進行している人に起こりやすい症状です。
対応はめまいと同じです。
水を1杯飲み、塩分補給をして安静にしていれば次第に収まっていきます。
お湯に浸かって体を温めたり、頭をマッサージするのも効果的です。
胃のむかつき、吐き気、嘔吐、胃痛
胃のむかつきや吐き気が起こる場合、普段から食べすぎや、夜遅くに夜食を食べるなどして胃が荒れている人に多い症状です。
中には嘔吐する人もいます。
嘔吐する理由は、体が酸性に傾いているために、アルカリ性に近づけるために酸性の強い胃液を吐くためだといわれています。
嘔吐することで症状が楽になり、時間が経てば症状は改善します。
胃のむかつきや吐き気を感じた場合は、お腹を温めたり、半身浴をするのが効果的です。
胃潰瘍や十二指腸潰瘍がある場合、嘔吐した時に吐血することがあります。
潰瘍がある場合、断食をするべきではありません。
その場合は直ちに断食を中止して医者に診てもらいましょう。
下痢、便秘
断食をすると、好転反応として下痢や便秘になることがあります。
下痢は腸内をきれいにして、排毒しているときに起こります。
胃腸が弱い人は下痢になりやすいです。
下痢は、食中毒によって起こる腹痛や熱が出るものでなければ、放っておけば自然と治ります。
断食中に下痢になり、お腹が痛いと感じたら熱がないか確認しましょう。
便秘は、断食を長期間行うと起こりやすい症状です。
便は、食べ物のカスと腸内菌の死骸が半々でできています。
断食中は食べ物を食べないので、便が出ないのは普通の状態ですので安心してください。
わたしも断食中は便が出ないことが多いですが、断食後の回復食を食べた途端に便が出てきます。
便秘がどうしても心配な人は、マグネシウム系の便秘薬を使用しましょう。
マグネシウムには大腸に水分を集めて、便を柔らかくする効果がありますし、腸に大きな負担をかけないので安心して利用できます。
基本的には下痢、便秘共に放っておいても大丈夫ですよ。
脱力感
体に力が入らずに、朝起きたときに起き上がれなかったりする場合があります。
これは、低血圧や貧血の人に起こりやすい症状です。
朝起きたばかりで体が十分に温まっておらず、低血糖の体のだるさと、筋肉内のグリコーゲンが不足することで起こります。
しばらくすれば自然と起き上がれるようになるので、そのまま安静にしておきましょう。
梅干しを食べたり、塩を舐めて塩分補給をすると、早く症状がなくなります。
また、お腹を温めるのも効果的です。
鉄欠乏性貧血以外の貧血や、度々貧血になる人は、長期間の断食は向いていません。
その場合、安全のために3日以上の断食はやめておきましょう。
手の震え、冷や汗、寝汗
手の震え、冷や汗、寝汗などは、低血糖状態になることで起こります。
だるくなったり、やたらと眠くなったりする場合もあります。
体の中に糖質がなくなると脂肪を燃焼してエネルギーにしますが、そのエネルギーの変換がスムーズにいかない時に起こります。
このような症状が表れる場合、すい臓の機能が低下していることがほとんどです。
また、糖尿病の前段階としてインスリン抵抗性ができている人にも起こります。
低血糖は食事を摂ることで解消することができます。
このような症状が出たら、用意した酵素ドリンクなどのダイエットドリンクを飲みましょう。
ミネラルが含まれた自然海塩を舐めるのも効果的です。
あまりにも症状がひどい場合は、回復食であるお粥を少し食べるようにしましょう。
その場合、断食の効果は低くなってしまいますが、無理はしないようにしましょう。
好転反応を乗り越えて断食を成功させよう
好転反応は体が健康になっていき、体質が改善していく過程で起こる症状です。
だから、一時的に体調が悪くなっても不安にならなくても大丈夫ですよ。
好転反応はデトックスがうまくいって体がきれいになっているという証拠です。
好転反応が終わって症状が収まった後は、断食前と比べて比較にならないほど体調がよくなります。
断食でメンテンナンスをすることで体が本来の力を取り戻すので、元気がでてくるんです。
定期的に断食をしている人が多いのもそのためです。
好転反応を乗り越えれば、断食はほとんど成功したといってもいいでしょう。
断食を成功させたという達成感は気持ちいいものですし、自分の自信にもつながります。
好転反応が起こっても、ひるまずに断食を成功させてくださいね。