- 断食ってアトピーに効果があるの?
- アトピーのかゆみがつらい・・・
アトピー性皮膚炎は、一度かかってしまうと治すのが難しく悩んでいる人も多いはずです。
皮膚が炎症するので、かゆみが激しく、思わず手でかいてしまうと、症状がどんどん悪化してしまいます。
そんなアトピーを改善するのに、じつは断食が効果があるって知っていましたか?
断食施設では、アトピー改善コースがある施設もあります。
今回は、断食がアトピーに効果がある理由を分かりやすく紹介していきます。
アトピーになる原因
アトピーの原因は様々ですが、大きく分けて3つの理由があります。
それぞれの理由を紹介していきます。
自律神経の乱れで消化不良に
アトピー性皮膚炎の原因の多くは、胃の消化液の分泌量が、多すぎたり少なすぎたりする分泌異常にあります。
胃が体に入った食べ物をうまく消化できないと、腸の中でもうまく消化できないで未消化で残ってしまいます。
腸で正常に消化できなかった未消化の食べ物は、血液の中にヒスタミンを作り出します。
このヒスタミンが血液を通して、老廃物として皮膚や筋膜に残ってしまうと、かゆみのある皮膚炎が起こります。
それではなぜ、胃の分泌異常が起こるのでしょうか?
胃は副交感神経によって管理されていますから、副交感神経や交感神経のバランスが崩れてしまうと、胃がうまく働かなくなってしまいます。
自律神経のバランスが崩れてしまうと、アトピー性皮膚炎になりやすくなり症状が悪化するんです。
自律神経を乱す大きな原因は、ストレスです。
周囲の環境や人間関係のストレスが大きくなると、自律神経が緊張して正常に働かなくなります。
自律神経が緊張すると、血液が収縮するので、アトピーの症状がさらに悪化してしまいます。
老廃物の排泄不良も原因に
わたしたちの体は、血液を通して、栄養や酸素を運んでいます。
そして、細胞の燃焼カスである老廃物や毒素を排泄するのも血液を通して行われます。
アトピー性皮膚炎になる場合、皮膚そのものが悪いのではなく、老廃物や毒素をうまく排泄できないために皮膚が炎症を起こしていると考えられます。
うまく老廃物を排泄できない人は、遺伝的に皮膚に近い場所の毛細血管が少ないか、生活習慣によって皮膚に近い場所の毛細血管の機能が低下しています。
重度のアトピー性皮膚炎の人は、筋肉量が少なく、血中やリンパの流れが悪いので冷え性の人が圧倒的に多いのも特徴です。
また過度のストレスや自律神経が緊張状態にあると、血液が酸性化していき血栓ができやすくなります。
すると血栓が詰まることによって、皮膚表面に近い毛細血管が壊死してしまい、血流がさらに悪くなってしまいます。
遺伝的なものであれ後天的なものであれ、どちらも血管を修復再生することで、アトピーの症状を改善することができます。
食べすぎによる消化不良
食べすぎもアトピーの原因になります。
わたしたちは毎日食べ物を食べて消化していますが、じつは消化は体にとても負担がかかります。
適度な量の食事ならいいですが、食べすぎてしまうと、体に大きな負担がかかり、胃腸での消化が間に合わなくなってしまいます。
食べ物をうまく消化できないと、未消化の食べ物が腸内に残ってしまいますし、消化に忙しくて体の中の老廃物や毒素の排出が追い付かなくなります。
体に溜まった老廃物や毒素をうまく排出できないまま細胞に溜まっていくと、皮膚に異常が起こり、皮膚炎が起こってしまいます。
断食でアトピーが改善する
アトピーは、ストレスによる自律神経の乱れ、血管の状態が悪いこと、食生活の乱れから起こることがわかりました。
これらの原因が重なることで、からだに溜まった毒素や老廃物がうまく排出できずに、皮膚で炎症を起こすためアトピーが起こります。
つまり、体の中に溜まった毒素や老廃物を定期的に排出してあげれば、アトピーの症状を改善することができます。
断食には即効性の高いデトックス効果があるので、アトピーの症状を改善に効果があります。
断食でアトピーが改善する理由
断食はダイエット効果が高いのでダイエット目的で行う人も多いですが、それだけではなく高い健康効果もあり、注目されています。
断食には、短期間の間に細胞を再生、修復して自然治癒力を高める効果があるからです。
断食をすると、食べ物を食べないので、体に大きな負担のかかる消化負担がなくなります。
そのおかげで普段は消化に使っているエネルギーを代謝に使うことができ、体に不要な老廃物や毒素を体の外に排出してくれるデトックス効果があります。
断食をすると、血液の不要な老廃物を取り除いてくれるので、血流が良くなります。
血流が改善すると、毛細血管が再生していき、1つ1つの細胞に酸素と栄養がいきわたるようになります。
すると細胞が生まれ変わります。
そして細胞に溜まっていた老廃物や毒素も体の外に排出してくれます。
これらの作用が起こることで、アトピーの原因である細胞に溜まった細胞や老廃物を取り除いてくれます。
断食には自律神経を整える効果もあるので、自律神経の乱れから起こる胃腸の機能低下を改善することができます。
さらに腸内環境を整え、免疫力を上げることもアトピーの改善に役立ちます。
一部の断食施設ではアトピー改善コースもあるくらいですから、高い効果があることがわかりますね。
断食がアトピーに効く理由
- 細胞の修復、再生
- 血流を改善する
- 自立神経を整える
- 腸内環境を整え、免疫力をアップ
アトピー改善のための断食について
断食して体を温めるように心がければ、アトピー性皮膚炎の炎症は改善していきます。
断食によって毛細血管が再生し、酵素と成長ホルモンの効果で細胞の修復がスムーズになるので、短期間で効果を発揮することができます。
しかし日々の生活習慣やストレスでまた悪化してしまうことがあります。
断食施設で一時的に効果があったものの、元の生活に戻ってストレスにさらされると症状がぶり返すことがあるようです。
一般的に病気にかかっている期間が長い人ほど改善までには時間がかかります。
症状が改善するまでの時間は、病気にかかった期間と同じくらいかかると考えましょう。
そのため、断食によってアトピーの症状を改善する場合、一度に長い断食をするのではなく、短期間の断食を繰り返し行うのがおすすめです。
1日断食を1週間に1回行ったり、3日断食を1カ月に1回行うなど、定期的な断食を繰り返し行いましょう。
焦りは禁物です。
自然治癒力を高めていけば、徐々にアトピーの症状が改善していきます。
体を温める温泉も効果的
重度のアトピーの人は血流が悪く、冷え性の人が多いのが特徴です。
血流を良くするために、断食中はできるだけ体を温めるようにこころがけましょう。
体を温めるために温泉に行くのもおすすめです。
温泉は体を温める効果に加えて、温泉に含まれているミネラルを体に吸収することができます。
塩素を使用した循環式の温泉では効果がないので、加水、消毒していない新鮮な源泉かけ流しの温泉に行きましょう。
また温泉は、家のお風呂よりも面積が広いので水圧が強くなっています。
そのおかげで温泉に入ると体に程よい負荷がかかり、血流をよくする効果があります。
同じ理由から家でも、湯船に入るほうが体を温めて血流をよくしてくれます。
普段シャワーを浴びている人は、湯船にはいるようにしてみましょう。
断食でアトピー改善を
断食を定期的に行うことで、自然治癒力を高めることができ、その結果アトピーを改善することができます。
ステロイドなどの薬に頼ってばかりだと、徐々に体の免疫機能や治癒力が低下していきますし、薬がどんどん効かなくなっていき強い薬に頼らざるえなくなります。
即効性はありませんが、徐々に体本来の機能を回復させて治療する断食でアトピーを改善してみてはどうでしょうか。
断食をする場合は、水だけの断食ではなく、置き換えドリンクを使った断食を行いましょう。
断食はつらいイメージがありますが、置き換えドリンクを使えば、空腹感もなく楽に断食をすることができます。
水だけの断食は安全性が低いのでやめておきましょう。
断食の正しいやり方はこちらを参考にしてくださいね。