- 朝食は食べないといけないの?
- 朝食を抜くメリットってあるの?
- 朝食を食べるとからだがだるい・・・
わたしたちは1日3食を食べるのが当たり前になっています。
でもそんなに食べる必要が本当にあるんでしょうか?
朝食を食べない方が調子がいい人は無理に食べないほうがいいかもしれません。
今回は朝食抜きのメリットと効果について分かりやすく丁寧に紹介していきます。
1日3食食べるようになった理由
日本人はもともと1日2食の生活をしていました。
朝と夜に食事をして、昼ご飯は食べなかったんです。
それが江戸時代から1日3食の食事を食べるようになりました。
江戸時代の人は、今と比べるとからだを動かす仕事が多く、朝から夕方まで働いていました。
重労働なので1日の消費カロリーは2500~2700キロカロリーとかなり多かったんです。
1日の消費カロリーが多いので、1日2食では摂取カロリーが足りません。
カロリー不足になると力がでなくなってしまい、仕事ができなくなってしまいます。
そのため江戸時代から昼ご飯を食べるようになって、1日3食が定着していきました。
つまり1日3食は重労働をしている人のためにつくられた習慣ということです。
そして、わたしたちは江戸時代にできた1日3食食べる習慣を今も続けています。
1日3食は食べすぎかも
江戸時代は、大工、職人、農業などのからだを動かす仕事が多く、1日の消費カロリーが多かったので、1日3食食べることが健康にいいといわれていました。
確かにからだをよく動かす人や重労働をしている人は、1日3食食べたほうがいいですよね。
でも今の日本では、コンピュータなどの便利な道具ができたおかげで、多くの人がデスクワーク中心の仕事をしています。
デスクワークの仕事は、パソコンに向かうことがほとんどで、からだを動かすことはあまりありません。
それに加えて、通勤、通学の移動も車や電車、バスに乗るようになったので、昔の人ほど歩かなくなりました。
便利になったおかげで今の日本人の1日の消費カロリーは2000キロカロリー程度に減っています。
江戸時代は1日2500~2700キロカロリーでしたから、江戸時代に比べると消費カロリーが500~700キロカロリー少なくなっているということです。
江戸時代に比べて消費カロリーが減っているのに、昔と変わらずに1日3食を食べてしまうと、どうなるでしょうか。
当たり前ですが、食べ過ぎた分だけ体重が増えて太ります。
食生活も変化した
昔に比べて便利になったおかげで、わたしたちは仕事や通勤中に運動をしなくなりました。
さらに食事の内容も昔に比べると大きく変化しています。
食べ物が欧米化していき、和食中心の食事から洋食に変わったのです。
洋食は和食に比べて、肉や油が多く、高カロリーな食事が多いです。
ファーストフードやスナック菓子、スイーツなどのカロリーが高く、栄養価の低い食べ物も、いつでも食べられるようになりました。
昔は質素な食事を食べていましたが、今はカロリーの高い食事を中心に1日3食食べています。
さらに高カロリーなお菓子を間食するので、カロリーを摂りすぎてしまいます。
消費カロリーが減ったのに、食生活が変化して摂取カロリーが増えたことも太る原因となっています。
病気は食べ過ぎが原因で起こる
わたしたちが絶対になりたくないと思っている病気に、がんや脳梗塞、脳出血、糖尿病があります。
これらの病気は生活に大きな支障がでますし、治療が難しいので予防することがとても大事です。
この病気たちは「生活習慣病」と呼ばれています。
生活習慣病の一覧
- がん
- 脳梗塞
- 脳出血
- 心筋梗塞
- 動脈硬化
- 糖尿病
名前の通り、日々の生活習慣が原因で起こる病気です。
生活習慣病は食事、運動、喫煙、睡眠など日ごろの生活習慣が原因で起こりますが、一番大きな原因は「食べすぎ」にあります。
人のからだは空腹には強いですが、食べ過ぎには対応できないようにできています。
食べ過ぎて太ることで血液がドロドロになったり、からだの機能がうまく働かずにがん細胞を除去できなくなります。
生活習慣病は一度かかると治療が難しいので予防がとても大事です。
食べ過ぎを見直すために、朝食を抜くのはいいかもしれませんよ。
朝食抜きのメリット
今の日本人には、1日3食は食べ過ぎかもしれません。
普段食べ過ぎの人には朝食を抜くと様々なメリットがあります。
朝食を抜く効果を順番に紹介していきますね。
ダイエット効果がある
朝食を抜くと1カ月で2~3キロやせることができます。
朝食を抜くことで、今まで食べ過ぎだった摂取カロリーが減るおかげです。
また食べ物を食べない時間を作ると、からだは脂肪を燃焼して、糖のかわりにエネルギーとして使うようになります。
これを「糖新生」といいます。
朝食を抜くと、摂取カロリーが減り、糖新生の効果で脂肪が燃焼することで、確実に体重を減らすことができます。
胃腸を休ませて代謝アップ
朝食を抜くことで、食べ物を消化しない時間を作ることができます。
その間、いつも働いている胃腸や内臓を休ませることができます。
じつは食べ物を消化するという作業は、からだにとても負担のかかるものなんです。
消化、吸収、解毒、排泄という一連の流れで、様々なからだの器官が働いています。
消化の負担は、フルマラソンと同じくらいともいわれています。
食べ物を食べない時間を作ってあげることで、消化の負担からからだを休ませてあげることができます。
すると普段は消化で手の回っていない部分の修復などが行われるようになり、代謝を上げることができます。
冷え性やむくみに効果あり
朝食を抜くと血液が消化器官に集中しなくてもよい時間ができます。
そのおかげでからだ全体に血液が巡るようになり、からだ全体の血流がよくなります。
血流がよくなることで、からだの隅々にある毒素を排出してからだの外に出すデトックス効果も高まります。
血流がよくなり、不要な老廃物や毒素が排出されることで、冷え性むくみが改善する効果があります。
シミ、シワの予防になる
普段から砂糖や酸化した油をたくさん食べていると、消化されなかった食べ物が胃腸に残ってしまいます。
未消化で残った食べ物はウィルスや悪玉菌のエサになりますし、それを処理するためにでてきた白血球の残骸が活性酸素を作り出します。
活性酸素はからだを酸化させて、シミやシワの原因となります。
だから早めにからだから取り除く必要があります。
朝食を抜いて食事を食べない期間を作ると、代謝の力が高まるのでデトックス効果が働き、活性酸素を取り除いてくれます。
そのおかげでシミやシワの予防になります。
集中力が高まる
朝食を抜くことで、脂肪を分解して体内にケトン体という物質が作られます。
体内のケトン体の量が増えると、脳がα波を多く出すようになります。
α波にはからだをリラックスさせ集中力を高める効果があるので、朝食を抜くことで頭の回転がよくなります。
食事を食べると、消化のために血液が内臓に集中します。
そのせいで、脳の血流が悪くなり、集中力が続かなかったり、ぼーっとしてしまいます。
午前中に調子が出ない人は、朝食を抜いてみたほうがいいかもしれません。
朝食のかわりに酵素ドリンクを飲もう
朝食抜きのメリットを紹介していきました。
朝食を抜くことで、ダイエット以外にも様々な効果があります。
でも中には「朝食を食べないと頭が働かない」という人もいるかもしれません。
確かに糖分は脳の唯一の栄養源ですから、最低限の量は摂る必要があります。
ですから朝食抜こうと考えている人は、酵素ドリンクを飲みましょう。
酵素ドリンクには、最低限の糖分とビタミン、ミネラルが豊富に含まれています。
体内に欠かせない酵素の力を活かすことで腸内環境を整えて代謝を上げる効果があります。
朝食抜きでも、酵素ドリンクを飲めば空腹感もまったくありません。
楽にやせたいなら酵素ドリンクを用意しておきましょう。
朝食抜きに挑戦してみるのもいいかも
朝食を抜くことについて紹介していきました。
昔は消費カロリーが多かったので1日3食食べていましたが、今は便利な世の中になって消費カロリー自体が減っています。
スポーツ選手やからだを動かす仕事をしている人は1日3食食べた方がいいかもしれませんが、デスクワーク中心の仕事をしている人は1日2食で十分でしょう。
野球のイチロー選手は、オフの日は1日2食しか食べていないようです。
運動をしていない時は、3食食べる必要はないということですね。
今の自分の体型、体重に満足していて、不満がまったくないなら1日3食を続けたほうがいいです。
ただ少しでも不満があるのなら、自分の生活に1日3食は本当に必要かどうか考えてみるといいですよ。
習慣で食べていただけなら、本当に朝食が必要か考えてみましょう。
もしかすると、1日3食は食べ過ぎなのかもしれません。
朝食を抜いた方が、からだの調子が良くなるかもしれませんよ。