断食ダイエットはデトックスによる美容効果、健康効果がある人気のダイエット方法です。
やせる効果も抜群なので、女性誌でもよく特集が組まれています。
断食ダイエットで気になるのが「宿便」が出るかどうかです。
宿便は体の中に溜まった老廃物や毒素を、体の中から排出してくれるのでとても大事なんです。
今回は、断食で宿便を出すための方法や、断食中の便秘を解消する方法を紹介します。
断食中は便秘になりやすい
断食をしているときに便秘に悩まされる人がいます。
断食をしている間は、固形物を食べないで、ずっと働いていた胃腸を休ませてあげることがとても大事です。
固形物を食べないで胃腸を休ませてあげることで、代謝が活発になって体の中に溜まった老廃物や毒素を取り除いてくれるデトックス効果を発揮するんですね。
でも断食中は、食べ物が体の中にはいってこないので腸の活動が低下します。
また人によっては、食べ物を食べないと、腸に残った食べ物を残しておこうとする場合もあります。
このことが原因で、便秘になってしまう人がいるんですね。
これを「好転反応」という場合もあります。
ただし「断食中に宿便が出ない」とがっくりしている人は、残念がらないでください。
便がでないのは、腸がしっかりと休んでいる証拠です。
正しい断食方法を行っていれば、しばらくすれば便が出るようになりますよ。
断食後の回復食で宿便がでてくる
断食中に宿便が出なかった人も、残念がらなくても大丈夫です。
ほとんどの場合、断食が終わった後の回復食を食べると、宿便がでてきます。
回復食は断食が終わった後に、食べる食事のことです。
断食で休んでいた胃腸がびっくりしないように、消化にやさしいおかゆなどを食べるようにします。
わたしも断食中は便秘になりがちなんですけど、いつも断食が終わって、回復食を食べると、すぐに便がでてきます。
食べ物を食べることで胃腸が活動を開始するして、今まで溜まっていた毒素をどんどん体の外に出してくれます。
回復食を食べてすぐに便通がなくても、2~3日すれば自然とでてくるようになります。
宿便が出ない人はこんな人
水分が不足している
断食をしている間に宿便がでなくても、回復食にはいり食べ物を食べ始めると、宿便は自然とでてきます。
断食が終わっても便が出ない場合、水分補給が足りなかったのかもしれません。
水分補給がしっかりとできていないと、腸内への水分が不足してしまい、便秘の原因になります。
人は食事から多くの水分を補給しています。
食事の6~7割は水分でできているからです。
だいたい1.5リットルの水分を食事から摂っているといわれているんです。
断食中は固形物を食べないで飲み物だけで過ごしますが、食事のかわりに飲むファスティングドリンクだけでは、水分が足りません。
ドリンク以外に、水やお茶を2リットルほど飲む必要があります。
「多すぎる」と思うかもしれませんが、定期的に水分補給をしていれば自然に摂ることができます。
断食中は便秘解消のためにも、1時間ごとにコップ1杯に水を飲むように心がけましょう。
ストレスが溜まっている
ストレスが溜まっていると、便秘の原因になってしまいます。
断食中は固形物を食べないダイエットなので、食事を食べられないストレスから、便秘になってしまうことがあります。
普段食べることが大好きな人は、食べられないことでストレスを感じてしまうんですね。
「食べ物を食べないといけない」という気持ちが強い人ほど、食べないことでストレスを大きく感じてしまします。
断食ダイエットは、ダイエット効果の他にも健康にいいことがわかっています。
断食をして、体の中に溜まった老廃物や毒素を排出することで、体が本来の力を取り戻し、腸内環境がよくなります。
断食中に食べ物のことばかり考えてしまうと、ストレスが溜まってしまうので、食べないことが実は体にいいことだと考えて過ごせばストレスを減らすことができますよ。
運動でリフレッシュ
断食のストレスを解消してリフレッシュするためには、軽い運動をするといいですよ。
ウォーキングやストレッチ、ヨガなどの軽い運動は、体を動かすので気持ちがスッキリして、ストレス発散になります。
代謝を上げて脂肪を燃焼してくれるので、断食の効果も高くなります。
軽い運動をすると、グレリンというホルモンが胃からでてくるので、食欲を抑えることもできますから、適度な運動をするといいですよ。
他にも岩盤浴や温泉に行って、体を温めるのもおすすめです。
体を温めることで代謝を上げることができますし、ゆっくりくつろぐことでリラックスした気分になることができます。
腸の形が原因かも?
便秘の原因は、「機能性のもの」と「器質性のもの」の、2種類があります。
機能性の便秘はストレス、食生活、生活習慣などから、腸内環境が悪くなって宿便が溜まりやすくなっている状態です。
器質性の便秘は、腸の形状などが原因で起こる便秘です。
断食は、腸内の細菌を悪玉菌から善玉菌に変えて腸内環境をよくします。
そのため機能性の便秘には効果がありますが、腸のかたちなどが原因で起こる器質性の便秘を改善するのは難しいです。
もし器質性の便秘の場合は、病院に相談したほうがいいですよ。
宿便の色やかたちはどんな便?
宿便はどんな便のことを言うのか気になったことはありませんか?
宿便の色やかたちはよく「黒くて異臭を放つヘドロのような便」だといわれています。
一般的には宿便は、腸壁に残った食べかすや老廃物がこびりついて長年蓄積したものだと言われています。
しかし、腸は常に粘液を出しているので、腸壁に食べものがずっと残ることはない、という話もあります。
宿便は、脂肪を分解するときにでる胆汁が、便として排出されるため、黒いドロドロした便がでるという説もあります。
肉を食べすぎると便が黒くなりますが、これは脂肪を分解するために胆汁が出るためです。
これが断食で溜まっていき、便として排出されるんですね。
どちらが正しいにせよ「黒いドロドロした便」が出ることは、多くの人が経験しています。
宿便を出すことで、体の中をスッキリ綺麗にして、腸内環境をよくすることができます。
腸内に便が長く残っているのはいいことではありません。
腸内に残った食べ物は腐敗していき毒素をだしますし、悪玉菌を増やして腸内環境を悪くします。
腸内環境を悪くなると、肌荒れの原因や冷え性の原因にもなりますし、イライラしやすくなることもわかっています。
黒色の便が出なくても大丈夫
断食で黒い便が出なくても、がっかりしないでください。
黒い便が出なくても、断食後にしっかりと便通があれば、宿便と考えて問題ありません。
また宿便は、人によっては黒い便ではなく、下痢のような水便が一気に出ることもあるようです。
わたし自身も、断食が終わった後に黒い便は見たことがありません。
黒いドロドロした便は見た目のインパクトが強いので、「デトックスできた!」と思いやすいですが、人によっては黒い便は出ないこともあります。
それぞれの腸内環境にもよっても便の色やかたちは変わってきます。
断食で、長い間食事を摂らなかった後にたくさんの便がでれば、宿便だと考えて問題ないですよ。
宿便を出すために大事なドリンク選び
便秘を解消して宿便を出すためは、食事と置き換えて飲むダイエットドリンク選びがポイントになります。
ダイエットドリンクはいろいろな種類がありますが、食物繊維が多いドリンクを選ぶようにしましょう。
食物繊維を摂ると便が出やすくなる効果がありますので、便秘解消に最適です。
また、おいしい味のものを選ぶことも重要です。
自分の嫌いな味のドリンクはストレスのもとです。
食事のかわりに毎日飲むものですから、おいしいドリンクを選びましょう。
味のおいしいドリンクを飲めば、ストレスを溜めずに断食をすることができますから、便秘にもなりにくくなります。
しっかりと自分にあったドリンク選びをこころがけましょうね。