- 脂肪の落ちる順番ってどうなっているの
- 気になる部分だけやせることはできる?
- 脂肪ってなんであるの?
ダイエットをすること=無駄な脂肪を落とすことです。
無駄についた脂肪はダイエットする人すべてにとって大きな悩みの種ですよね。
ダイエットにとって邪魔者の脂肪ですが、じつは大切な機能があり落ちる順番が決まっているんです。
だから特定の部分をマッサージや筋トレをしてやせる部分痩せはあまり効果がありません。
今回は、脂肪の落ちる順番や部分痩せについて紹介します。
脂肪はどうして必要なの?
脂肪は邪魔者扱いされることが多いですが、本来はからだを守るために必要なものなんです。
日本で暮らしていると、食べ物に困ることはほとんどありません。
しかし、人間は誕生してから長い間「狩り」して暮らしていました。
狩りをしても毎日決まって獲物がとれるわけではありません。
獲物がとれない日があっても生きていくためには「食べ物を蓄える」ことはとても大事だったんです。
脂肪はコンパクトな燃料
狩りをしていたときは生活が不安定だったので、食べ物をできるだけ体に蓄えることが生きるためにとても大事になります。
実は、脂肪はからだに蓄えるのにとても効率がいいんです。
脂肪は1gあたり9キロカロリーのエネルギーを作り出すことができます。
1gあたりのエネルギー
- 脂肪:9キロカロリー
- 炭水化物:4キロカロリー
- タンパク質:4キロカロリー
脂肪は炭水化物やタンパク質に比べて2倍以上のエネルギーを作り出してくれるんです。
脂肪はコンパクトに持ち運びできる燃料だったんですね。
燃料が小さければ、その分狩りの時に身軽に動くことができます。
その後、農業が発達して食べ物が毎日食べられるようになったのは、人類の歴史からすればつい最近のことです。
食べ物に困らなくなっても、人間のからだは狩りをしていたころとほとんど変わっていません。
ですから生き残るために食べ物はできるだけ脂肪にして蓄えようとします。
今では食べすぎによる太りすぎや肥満、生活習慣病が問題になっているんですね。
脂肪はからだの大切な部分に集まる
脂肪はからだにとって効率のいいコンパクトな燃料だとお話ししました。
更に脂肪は、からだを保護する役割ももっています。
皮膚の下にできる「皮下脂肪」はからだの表面を覆うクッションのような役割を果たします。
そして外の寒さからからだを守り、体温を維持する役割もあります。
皮下脂肪は体を守るために、生きていくために大事な部分からついていくようにできています。
具体的には最初に内臓の集まっているお尻、お腹を中心についていき、最後に手足の先についていきます。
からだの中心から脂肪がついていき、足先などのからだの末端は最後についていくんです。
脂肪のつく順番
- お尻
- 背中
- お腹
- 胸
- 顔
- 太もも
- 肩
- ふくらはぎ
- 腕
- 手首、足首
手足がなくなっても人は生きていけますが、からだの中心がなくなっては生きていけませんからね。
女性は妊娠・出産に必要な臓器や赤ちゃんを守るために、お尻やお腹から脂肪がついていきます。
そして男性に比べて皮下脂肪が多く、下半身に脂肪がつきやすい傾向にあります。
脂肪の落ちる順番
からだを守るために脂肪がつく順番は決まっていることがわかりました。
同じように脂肪の落ちる順番も決まっています。
脂肪の落ちる順番は、脂肪がつく順番と逆になります。
脂肪が落ちる順番
- 手首、足首
- 腕
- ふくらはぎ
- 肩
- 太もも
- 顔
- 胸
- お腹
- 背中
- お尻
ダイエットをすると手足の先から脂肪が落ちていき、次に腕と脚の脂肪が落ちていきます。
その後は、脳がある顔周りが落ちていき、最後にお腹周りや背中、お尻などの内臓が集まっているからだの中心の脂肪が落ちていきます。
脂肪のつく順番と全く逆ですね。
お腹の脂肪は落ちにくい
ダイエットをする時に一番気になる部分はお腹ではないでしょうか?
ウエストのくびれがなくなって、お腹がぽっこりと出てきてやばいかも・・・
そう思ってダイエットをはじめる人も多いですよね。
多くの人がお腹周りの脂肪が気になるのは、お腹周りが一番脂肪が落ちにくい部分だからです。
お腹は一番脂肪がつきやすく落ちにくい部分です。
お腹が冷えると風邪や下痢になったり、生理痛がつらくなったりしますよね。
内臓が冷えると代謝が下がり、免疫力が下がるので体調不良の原因になるからです。
脂肪は、内臓をクッションで包んで外の衝撃から守り、内臓の体温を維持することで免疫力を上げる効果があります。
脂肪は内臓を守り、冷やさないようにして、生きていくためのからだの機能を維持しているんですね。
部分痩せは難しい
からだの一部分をマッサージしたり、運動することで「部分痩せ」はできるのでしょうか?
答えはNOです。
皮下脂肪はからだに必要なお尻やお腹周りからついていき、最後に手首や足首につきます。
そしてついた順番と逆に落ちていきます。
この仕組みは、人類が誕生して長い時間をかけて身に着けた、人間が生き残るためのからだの大切な機能です。
手術によって脂肪を取り除いたりすれば可能かもしれませんが、マッサージや運動をしてその部分だけやせるというのはかなり難しいと思った方がいいです。
お腹だけやせている人はいない
例えばですが、部分痩せでお腹だけやせているけど、お腹以外は太っている人って見たことありますか?
部分痩せがもし本当にできるなら、そういう人がいてもおかしくありませんよね。
ですがわたしはそんな人は見たことがありません。
その反対に全体的にやせているけど、お腹だけポッコリ出ている人はいますよね。
これはお腹に一番最初に脂肪がつくというからだの仕組みで、太り始めた人のお腹に脂肪がついたからです。
特定の部分だけやせるといわれている部分痩せはできないと思った方がいいでしょう。
引き締めることはできる
脂肪は生きていくために必要な部分に先についていくので、部分痩せは難しいです。
ただし運動で筋肉をつけることによって、その部分を引き締めることはできます。
例えば腹筋をしてお腹の筋肉をつければ、ポッコリでているお腹を筋肉によってへこませることができます。
ただし運動も一部分を鍛える運動をするよりも、全体を鍛える運動をする方がいいです。
筋肉は、大きな筋肉を鍛えないと小さな筋肉は鍛えられないようになっているからです。
腹筋を続けても他の部分の筋肉が足りていないと、お腹の筋肉はほとんどつきません。
お腹を鍛えるなら、腹筋や下半身の大きな筋肉を使うスクワットの方がダイエット効果が高いんです。
大きな筋肉を鍛えたほうが、からだ全体を引き締まることができるので、全体のプロポーションもよくなります。
他にもむくみが原因で下半身が太くなっている場合などは、マッサージをすることで改善することができます。
楽にやせたいならプチ断食がおすすめ
人のからだは脂肪が落ちる順番が決まっているので部分痩せは難しいです。
いくら頑張ってマッサージしてもその部分だけやせることはできません。
気になる部分の脂肪を落とすなら、部分痩せはあきらめて、からだ全体の脂肪を落としてやせましょう。
その方がからだ全体のプロポーションもよくなりますし、結果的にきれいになることができます。
楽にやせたいのであればプチ断食がおすすめです。
プチ断食は手軽にはじめられて無理なく健康にやせることができる人気のダイエットです。
プチ断食のやり方
- 朝食を食べないで置き換えドリンクを飲む
- 晩ご飯は夜20時までに食べる
準備するもの
酵素ドリンク:朝食のかわりに飲む
期間
1~3カ月
効果
- 1カ月で2~3キロやせる
- 脂肪燃焼による代謝アップ
- デトックスによる健康、美容効果
プチ断食は朝食を食べないかわりに、酵素ドリンクを飲むだけの簡単なダイエットです。
晩ご飯~翌昼食までご飯を食べないのでプチ断食といいます。
手軽にはじめられて、1カ月で2~3キロやせる効果がありますよ。
ご飯を食べなくてもかわりに酵素ドリンクを飲むので空腹感もありません。
楽に健康的に痩せたいと思っているならぜひ試してみくださいね。